イオンは4月11日、フェリカポケットマーケティング(FPM)の株式を取得することについて、FPM株保有企業のソニー、大日本印刷、ぐるなび、丹青社の各社と合意したことを発表した。すでに3月31日付で株式を取得し、連結子会社化している。 フェリカポケットマーケティングは、非接触ICカード技術「FeliCa」の活用ツール・ノウハウを、自治体などに向け提供している企業。ポイントやスタンプラリー、クーポン、会員認証、クローズドマネー等に利用できるアプリ「Felicaポケット」を扱っている。 主な株主はソニー60.0%、大日本印刷22.5%、ぐるなび12.5%、丹青社5.0%だったが、今回、イオングループが合計74.9%(イオン60.0%、イオンフィナンシャルサービス14.9%)を取得した。残りはソニーが15.1%、大日本印刷が10.0%を保有する。 イオンは2007年4月から、非接触ICカード技術「FeliCa」を活用した電子マネー「WAON」のサービスを提供している。「ご当地WAON(寄付つき)」の取り組みも全国各地で進めており、現在84種類を発行している。 今後はFPMが展開するICカードサービス「FeliCaポケット」を活用し、「WAON」に商店街の独自ポイントやクーポンサービス、行政サービスも搭載し、利用者の利便性を高めるのが狙い。