米国の自動車大手、フォードモーターは6月26日、百度(バイドゥ)との間で、車載インフォテインメント分野での戦略的な提携を結ぶと発表した。百度は、中国のインターネット検索最大手。本社は北京市に置く。全世界でも、検索エンジン市場でグーグルに次ぐ2位のシェアを持つ。今回、両社が締結した戦略的な提携では、両社の得意とする車載インフォテインメントシステムを持ち寄り、中国の顧客に向けてより良いサービスを提供するのが狙い。具体的には、フォードモーターの「SYNC AppLink」と、「バイドゥ・ロケーション」を含めた百度のクラウドサービスを融合。中国向けフォードの「AppLink」装備車に、「バイドゥマップApp」や「バイドゥボイスApp」などのサービスを提供する。フォードアジアパシフィックのJoe Xia氏は、「この戦略的提携により、中国のフォードの顧客は、運転中に視線をそらすことなく、好きなコンテンツが楽しめるようになる」と述べている。