現状のBYOD 1.0は、個人で購入した端末をすべて企業の管理下に置くこと。これにより、ユーザーは数個の業務アプリケーションをスマートフォンで使う場合にも完全に管理されてしまい、転籍、転職の際には、個人所有であるにもかかわらず端末の中身が全部消えてしまうといった問題点が発生する。管理者にとっても、たとえば個人の写真など業務に関係のない部分に会社の帯域を使わなければならずコストがかかる。
これに対して、BYOD 2.0は必要なアプリケーションのみ、ビジネス領域のみを管理するというもの。つまり端末の中を仮想的に分離してしまうものだ。これにより、会社の文書を個人端末にコピーしたりといったことを制御し、ガバナンスやセキュリティを保っていく。管理するには何らかの実装が必要になってくるが、目玉となっているのがアプリケーションをラップでくるむイメージの“Wrapper”機能だ。一方で、企業から非常に多くの要望がでていたというのが、アプリケーションストアだ。従来のアップルやGoogleなどのようなストアではなく、企業内のサーバにストアを立ててそこからアプリケーションを配信したいというニーズが多いという。同ソリューションでは、このニーズにも対応している。