桃井校長のプレゼン終了後、今回のプロジェクトを支援したクアルコム Wireless Reachイニシアティブ統括責任者 クリスティン アトキンス氏が、「タブレット×デジタル教科書」プロジェクトを支援することを決めたWireless Reachの活動について簡単に紹介した。 クリスティン氏によれば、Wireless Reachは、クアルコムの技術を通じて人々の生活の向上と改善を実証するプロジェクトで、2006年から実施されているものだそうだ。現在、33ヵ国で84のプロジェクトが進行している。Wireless Reachでは、起業家育成、安全、環境保全、ヘルスケア、教育の5つの分野を支援の柱としている。 米国での教育分野での支援実績として、Project K-NectというプロジェクトとAR(拡張現実)を利用したプロジェクトが紹介された。前者は、スマートフォンやタブレットを使った数学の学習支援を行うものだ。このプロジェクトでは習熟度が30%アップしたこと、生徒どうしの学びあいの機会を広げたことなどが確認されたという。後者は、例えば池のアヒルをスマートフォンで撮影すると、周辺の生態系が画面上のARで学べるというものだ。 最後に、「この活動の教育では、3Gや通信技術を教育に活用できることを実証することを目的として、今回のルネサンス高等学校のような事例に資金援助などを行っている」(クリスティン氏)とし、オファーがあればさまざまなプロジェクトの支援を行いたいと述べた。