――ストアはどこが主体となって立ち上げることになりますか。武岡氏:最初の段階では、インテルやサムスンが中心となって立ち上げることになるかもしれませんが、どこかのベンダーや通信キャリアがストアを一元管理するようなことにはならないと思います。Tizenの魅力というか強みは、技術や市場のオープン性にあります。どのオペレータであろうと、どの国のメーカーだろうと参入しやすいものでなければ、市場は広がらないでしょう。Tizenストアが実際にどのような形態で広がっていくのかまだわかりませんが、ストアを運営できる企業が制限されるようであれば、メーカーも参入したがらないと思いますので、ストアの形態や運営をどのようにオープンにしていくかも課題のひとつとなるでしょう。――通信キャリアやメーカーが、新しいプラットフォームであるTizenに取り組むメリットはなんでしょうか。武岡氏:わかりやすい比較でいうと、iOSの端末はアップルの製品に限定されてしまい、そもそも端末ベンダーは手が出せません。アプリについても、制限やレギュレーションが厳しい。Androidは、アプリ開発やGoogle Playでの販売にほとんど制限がなく、この点はオープン性を保っていますが、OSであるAndroidそのものの開発やロードマップはGoogleの制御下に入ってしまい、ここにサードパーティや他のプレーヤーの声が反映されないこともあります。Androidを組込み機器などに使う場合は、ハードウェア機器開発の自由度はある程度保てますが、Androidスマートフォンとなった場合、Googleの審査を受けなければAndroidスマートフォン・タブレットとして販売できません。オープンでありながらルールメーカーがひとつという制約が存在しています。――誤解を生む表現かもしれませんが、通信キャリアや端末ベンダーとしては既存のスマートフォンプラットフォームは自由度がないので、もう少し自由にビジネスができるプラットフォームがほしいという共通認識のようなものがあるのでしょうか。武岡氏:通信キャリアやベンダーによって、その感じ方の温度差はあると思います。1社依存のリスクについて危機感を持っている企業もあれば、それほど感じていない企業もあります。ドコモとしては、ユーザーのために自由度のあるサービスを提供していきたいので、メーカーなどと協議しながら端末開発やサービス開発ができるプラットフォームというのは、常に考えていることのひとつでもあります。――他にどんなメリットがあるでしょうか。的場氏:やはりHTML5に対応したOSであるということですね。ドコモとしても今後はHTML5のアプリが主流になっていくと考えています。その中で、Tizenのような新しいプラットフォームの存在が大きくなっていく可能性はあると思います。
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