米テキサス・インスツルメンツ(TI)社は、米国で開幕したCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)13で、DLPテクノロジーによる車載インフォテインメント技術に関する最新ビジョンを公開した。DLPテクノロジーは、TI社が1996年に開発したデジタル・イメージング・チップ。色彩、コントラスト、明瞭度、輝度の面で優れた特性を持つ高解像度画像が特徴で、さまざまなディスプレイ機器に採用されている。TI社は、DLPテクノロジーを拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイ(HUD)、デジタルダッシュボード、センター・コンソール・システムなどの分野に展開。特にHUD分野では、 DLPテクノロジーのユニークなマイクロミラー構造により、運転中でも明瞭度と輝度の向上を実現すると同時に、視界を拡大し、色再現性も高めるコンパクトHUDシステムの開発を可能にするとしている。また、コンソールとダッシュボードディスプレイの分野では、速度や精度の面でのDLP技術の特長を生かしながら、赤外線カメラや、同社新型プロセッサなどと組み合わせることで、コンソールの全表面上でマルチポイント双方向タッチスクリーン機能や、曲線を含むあらゆるスクリーンのサイズや形へのスケーラビリティを実現する。