ここからは具体的なシステム構成について見ていこう。従来のメイン・データセンター内には、複数台の「IBM Power 720 Express」サーバーがあり、アクティブ・スタンバイ構成で冗長化されていた。またサーバーの共有ディスク装置には、「IBM System Storage DS5020」が採用されており、これにネットワークストレージ「IBM System Storage N6210」を追加した構成となっている。一方で、バックアップ・データセンター(DRサイト)も同一構成のサーバーとディスク装置を設置した。メイン・データセンターとバックアップ・データセンターには、「N6210」が対向で配置され、変更されたデータベースのデータの差分をブロックレベルで定期的に遠隔転送する仕組みとした。また、これとは別経由でストレージとデータベースのログを転送している。