大日本印刷(DNP)は11日、「スマートポスター」を活用したO2O(オンラインtoオフライン)プラットフォームサービス「TAPLINK(タップ リンク)」を開発したことを発表した。 「スマートポスター」は、NFCタグを貼付したポスターやPOPなどに、NFCフォーラムで規定されたアプリケーションが入ったスマートフォンをタッチすることで、関連情報を配信できるポスターだ。従来の一般的なスマートポスターでは、NFCタグ内に書き込まれた内容を変更する場合、タグ内の情報を書き換える必要があり、運用や管理が非常に煩雑だった。 今回DNPが開発した「TAPLINK」では、DNPにて書き換え禁止処理を施したNFCタグを活用することにより、スマートポスターの設置場所やアクセス時間に応じて、ポスター毎に情報を切り替えて配信することを可能とした。DNPが運用するデータセンターで、NFCタグ内の情報を一元管理するため、いつ、どこで、どのくらいスマートポスターが利用されたかなどのデータ分析もできる。サービスはASPとして提供するため、各企業は配信するコンテンツを準備するだけで運用を開始可能。 地図アプリと連携した店舗へのナビゲーション、クーポンや割引券のプレゼント、画像や動画による商品やサービスのプロモーションなど、多様なO2Oサービスの提供が可能となる見込み。DNPは11月から、DNPグループの丸善とジュンク堂書店で、TAPLINKを利用した、リアルとバーチャルとを連携させた書籍の書評や関連プロモーション情報の配信、ポスターからハイブリッド型総合書店「honto(ホント)」への誘導などを行う。