埼玉県北本市とシャープは22日、高齢者の安否確認サービス「見守りテレビ」の実証実験を行うことを発表した。7月1日より開始する。なお、市販テレビを活用した安否確認サービスは、業界で初とのこと。 高齢者安否確認サービス「見守りテレビ」は、シャープの液晶テレビAQUOS向けに提供している「見守りサービス」をもとに、北本市とシャープが共同で開発した。実証実験では、北本団地自治会の協力のもと、高齢者宅(20世帯)に液晶テレビAQUOSを設置し、電源のON・OFF操作やチャンネル操作の情報を、インターネットを介して、北本市や自治会が管理するパソコンに送信。これらの情報と、毎日のテレビ操作の時間帯などを比較することにより、高齢者の暮らしを見守るという内容だ。 また、テレビの電源をONにすると自治会の掲示板に自動的にアクセスし、地域情報を表示。さらに、テレビの画面上に表示される「体調アンケート」で、その日の体調を「よい/ふつう/いまひとつ」の3つから選択回答し、連絡することが可能。 実験期間は7月1日~9月30日(予定)。北本市は、「見守りテレビ」の実証実験を通して安否確認システムの導入の有効性・課題を検証するなど、高齢者世帯の安否確認対策に取り組むとしている。