上海で開催されているHP主催のGlobal Influencer Summit(GIS)のクロージングセッションに、同社のメグ・ホイットマンCEOがサプライズゲストに登場。中国における継続的なコミットメントを表明するとともに、地元メディアからの質疑にも積極的に答え、8か月あまりにおよぶHPでのCEO業務を振り返った。 2011年9月に就任したホイットマンCEOは、eBayの元CEOでもあり中国でのビジネス経験もある。中国の顧客について「欧米の顧客よりも長期的に物事を見ていることが分かった。従って、長い目でお客様・従業員との関係を構築していくことが重要であり、R&Dセンターへの投資を初めとする中国へのコミットは今後も継続する」と明言。また、プリンター事業とPC事業の統合に伴う人員整理も「中国ではおこなわない」と述べた。 また、事業統合をめぐって役員会での対立について問われると「過去は変えられないけど、将来は変えられない。HPで経験のある方がたも沢山いる。役員会とはこれからも密に連携して新しい仕事に取り組んでいきたい」と結束を訴えるコメントも。 さらにCEO就任から8か月経った感想と今後の課題については「就任後は、まず安定性を確保しようと考えた。いろんな分析をおこなった結果、PC事業は当社の強みであると判断して、今後も投資を続けるという判断をおこなった。HPは世界最大のテクノロジーのプロバイダーであり、エンジニアオリエンテッドな会社であり、そこを伸ばしていかないといけない。安定性の獲得は今後においても一番の課題」と述べ“ブレ”のない事業戦略構築への意気込みを述べた。