米オラクル(Oracle)は6日(現地時間)、米ヒューレット・パッカード社(以下、HP)の元CEOマーク・ハード氏を社長として迎え、取締役に選任すると発表した。ハード氏はオラクルのCEOラリー・エリソン氏の直属となる。 同社CEOのエリクソン氏は「彼はHPで素晴らしい仕事を成し遂げており、オラクルにおいても活躍すると思っている。今後のオラクルは、企業向けのハードウェアとソフトウェアシステムのインタグレーションを目指していくが、マークはテレデータがNCRコーポレーションの一事業部であった際に、ハードウェアとソフトウェアのインタグレーションに関して草分け的存在だった」とコメントした。またハード氏は今回の発表に際し、このように述べている。「ソフトウェアとハードウェアを組み合わせるオラクルの戦略は、企業向けサーバーやストレージの分野で、IBMを倒すことができると信じている。今月のオラクルオープンワールドでは、新システムを紹介するつもりだ」。 米HP元CEOのハード氏は8月6日(現地時間)に辞任を表明していた。米HPによると、同社の元契約社員からはマーク氏に対するセクシャルハラスメントの訴えが出されていたが、取締役会による調査の結果、同社のセクシャルハラスメント規定に対する違反はないと結論づけられたが、業務規定の違反があったと報告されている。