歌手パク・ヒョシンが、元所属事務所代表、株主たちから詐欺および業務妨害の疑いで告訴された。
4月25日、ある韓国メディアの報道によると、パク・ヒョシンは最近、元所属事務所GLOVEエンターテインメントの元代表A氏と、同社の株を保有する株主たちから、特定経済犯罪加重処罰法違反(詐欺)および業務妨害の疑いで告訴されたという。彼らは4月7日、ソウル・龍山(ヨンサン)警察署に告訴状を提出したことが確認された。
今回の告訴は、GLOVEが2016年5月と2018年8月の2度にわたり有償増資を行い、パク・ヒョシンやA氏ら株主に新株を割り当てたことをきっかけに始まった経営権を巡る争いに端を発している。

告訴人側は「パク・ヒョシンが会社の状況をよく知らない側近B氏に対し、本来は存在しない名義信託契約があるかのように虚偽の説明をし、自分が株式の名義人であると誤認させた」と主張。また、「2022年3月の臨時株主総会で、告訴人らが保有する株式の議決権をパク・ヒョシンが直接行使し、自身の側近3人を取締役に選任することで経営権を掌握。さらに2023年8月の臨時株主総会では、その議決権を使ってA氏を取締役から解任した」と説明している。彼らはこれらの行為が“三角詐欺”に該当すると見ている。
一方、パク・ヒョシン側は報道を通じて「株式関連の民事訴訟に巻き込まれているのは事実だが、詐欺容疑で告訴された事実はない」と否定した。
過去のトラブル
実は、パク・ヒョシンの法廷闘争は今回が初めてではない。彼は2005年にニッシエンターテインメントグループと専属契約を結んだ。だが翌年、契約義務を果たさなかったとして、同社からパク・ヒョシンとマネージャーに対して10億ウォン(約1億円)の損害賠償訴訟を提起されたことがある。最終的にパク・ヒョシンは契約金全額を返還し、双方ともに訴えを取り下げた。
その2年後、今度はインターステージとの間に再び紛争が発生。インターステージはパク・ヒョシンに対し30億ウォン(約3億円)の損害賠償請求を行ったが、パク・ヒョシン側は「十分な支援を受けられなかったうえ、自分の印鑑が無断で使用され、CDの流通契約を勝手に結ばれた」と反論。また、地方の公演業者に詐欺を働かれたことも主張した。しかし、裁判所はパク・ヒョシンに15億ウォン(約1億5000万円)の賠償を命じ、その後、彼はジェリーフィッシュエンターテインメントと専属契約を結んだ。

ジェリーフィッシュの支援を受け、インターステージへの債務を全額返済したパク・ヒョシンだったが、インターステージは2014年にパク・ヒョシンを強制執行免脱罪の容疑で告訴。パク・ヒョシンは2015年に罰金200万ウォン(約20万円)の判決を受けた。
2016年にジェリーフィッシュとの契約が終了したあと、パク・ヒョシンは新設事務所であるGLOVEへと移籍。しかし、のちに「以前から未払いだった精算金に加え、コンサートの収益金まで受け取れず、ここ3年間は音源収益や契約金すらも支払われていない」と主張し、GLOVEとの法的紛争を予告していた。
昨冬、BTSのVとデュエット曲をリリースしたことでも知られるパク・ヒョシン。問題は事務所にあるのか、それとも…。
(記事提供=OSEN)