米Facebookは23日、ナスダック市場の「Global Select Market」にクラスA普通株の上場を申請した。またこれを米証券取引委員会(SEC)に報告した際の書類から、第1四半期の決算も明らかとなった。 Facebookは2月1日に株式上場の申請書類を提出し、5月に公開が実現すると見られている。これまで公開先が明らかにされておらず、米ニューヨーク証券取引所(NYSE)と米ナスダック市場のどちらになるか注目されていたが、今回の発表でナスダックに公開されることがわかった。 提出書類から第1四半期の決算も明らかとなった。それによると売り上げは10億5800万ドルで前年同期比45%増と、相変わらず急成長を続けていることが明らかとなった。しかし、純利益は2億500万ドルで、前年同期の2億3300万ドルから約12%減少した。 利益が減少した理由は、マーケティング、営業費用や研究開発費がそれぞれ2倍以上に膨れ上がったため。長期的な競争力を確保するための研究開発費の増加は必ずしもマイナス要因ではないものの、このタイミングでの利益の減少は株式公開に悪影響を及ぼす可能性もある。 一方、アクティブユーザー数についても発表された。第1四半期の月間アクティブユーザー数は9億100万人で前年同期比33%の増加。日間アクティブユーザー数は5億2600万人で41%の増加となっている。また、Facebookの正社員は3月末の時点3539人で、前年同期から1100人増えた。