NTTデータとNTTデータ先端技術は8日、高電圧直流「HVDC」を利用した日本で初めての商用システム基盤を構築したことを公表した。日本無線(JRC)の社内システムとして、3月5日から稼働開始しているとのこと。 このシステムは、JRCの社内システムをプライベートクラウド環境として構築したもの。JRCのHVDC給電システム、およびNTTデータ、NTTデータ先端技術のHVDC対応製品を採用し、サーバ台数削減と給電システム改善により、エネルギー効率の向上を実現した。従来の交流(AC)給電ではなく、HVDCを給電方式として採用したことで、10%~20%の電力効率化が見込まれている。なおプライベートクラウド環境構築にあたっては、NTTエータの「BizXaaS構築・運用サービス」が利用されている。なおHVDC給電システムが商用システムに採用された国内初の事例だという。 システムは、NTTデータ先端技術の「DC SERVER RACK SYSTEM」、NTTデータの「PRORIZE DCサーバ」、シスコシステムズの「Cisco UCSサーバ」、NTTデータの「BizXaaS構築・運用サービス」、JRCの「FRESH HVDC」で構成された。DC SERVER RACK SYSTEMは、JRCのHVDC給電システム「FRESH HVDC」から供給される高電圧の直流電流を安全な電圧まで下げるシステムラック内の集中電源ユニット。これにより、サーバ側におけるHVDC専用の電源ユニットが不要とした。「PRORIZE DCサーバ」はNTTデータが提供するHVDC対応の省スペース型サーバ。「FRESH HVDC」は、交流で受電した電力を高電圧直流に変換し、直流のまま一気にサーバラックに供給する給電システムとなっている。 今後、NTTデータグループではHVDC給電の普及に向けて標準化への取り組みを加速させるとともに、優れたエネルギー効率を実現するHVDC給電と総合クラウドサービス「BizXaaS」の推進を図るとしている。
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