日本電気(NEC)は22日、LTEフェムトセル基地局を、通信事業者向けに販売開始した。新製品は、端末の同時接続数が約30台の企業向けと、約16台の家庭向けの2タイプ。 このLTEフェムトセル基地局は、屋内のブロードバンド回線を通して、通信事業者のコアネットワークに接続するとともに、基地局と端末の間はLTEで接続するものとなる。初期設定などの作業が不要なプラグ&プレイを実現。さらに、屋外のLTE基地局など異なるネットワークのなかに設置した場合でも、自動で電波の干渉を制御する技術を採用することで、高い通信品質を実現したのが特徴。出荷は2012年第2四半期の予定となっている。 NECはこれまで、グローバルで18の通信事業者とフェムトゲートウェイから基地局までトータルで提供するフェムトセルシステムの納入契約、39件のトライアルを実施している。特に、海外ではRAN-GW方式(Radio Access Network-GateWay、通信事業者の既存コアシステムに接続する方式)に力を入れているとしている。なお、NECは、新製品を、本年2月27日から3月1日までスペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress2012」のNECブースにて展示する予定。