EMCジャパンは19日、オープンソース・ソフトウェア「Apache Hadoop」と100%の互換性を有し、ビッグデータを超高速に分析処理する「EMC Greenplum HD Enterprise Edition」の販売を開始した。
Hadoopは、非構造化データのビッグデータ分析に適したミドルウェアとして注目されている。「Greenplum HD EE」は、インストール、トレーニング、導入から保守・運用に至るサポートなどを付加した、ビッグデータを超高速に分析処理するための包括的なHadoopプラットフォーム。ビジネス・インテリジェンスやデータ転送などのテクノロジーを提供する多数の主要パートナーによる製品の認定を受けており、Hadoopのより容易な導入および活用が可能となっている。
HDFS、MapReduce、Zookeeper、Pig、HiveおよびHbaseを含むApache Hadoopと100%のインターフェイス互換性を有しているため、Apache Hadoopの環境から、シームレスにアプリケーションの移植を行うことができる。そのほか、スナップショットやワイド・エリア・レプリケーションなどのデータ管理機能、ネイティブのNFS(Network File System)インターフェイスを使用したシンプルなデータ・ロードおよびアクセスなどの機能を有している。各プロセスの再設計、最適化による高速化が図られており、「Greenplum HD EE」は、標準的なApache Hadoopに比べて2~5倍のパフォーマンス向上を実現している。
《冨岡晶》