米インターネット協会(ISOC)は17日(現地時間)、6月6日に開催されるWorld IPv6 Launchについて発表した。GoogleやFacebookなど多くのネット企業がIPv6に移行するという。 IPv6は次世代のインターネットプロトコル。現行のIPv4は、ネット上の場所を示すIPアドレスがすでに枯渇状態となっているため、その仕様を拡張して策定された。IPv4のIPアドレスは約42億個だが、IPv6では約340澗個使える(澗は10の36乗)ため、枯渇の心配は事実上ないといえる。 IPv6への移行は待ったなしの状況だが、ユーザーにとってはIPv4と互換性がないため古いルータなどの通信機器では利用できないデメリットがある。ネット企業から見た場合は、当分のあいだIPv4とIPv6の両方をサポートする必要があり、コストが掛かる。 こういった状況から移行は順調に進んでいない。この現状を打破するため、今年のWorld IPv6 Launchでは数多くのネット企業がIPv6への移行を実施する。現在15の企業が参加を表明しており、その中にはGoogleやFacebook、Yahoo!、KDDI、AT&Tが含まれる。インターネット協会では、特設ページを設けてさらに多くの企業の参加を呼びかけている。