日本電気(NEC)は14日、多数のサーバやネットワーク機器を統合運用するクラウド環境において、複数メーカのネットワーク機器にアクセス権設定情報(アクセスポリシー)を一括して配付し、自動設定する技術を世界で初めて開発したことを発表した。 一般的にクラウド環境では、合計で1000ポートを超える多数のスイッチを運用する場合が多く、アクセスポリシーの設定はシステム管理者にとって大きな負担となっていた。今回開発された技術は、システム管理者がwEB画面上で利用者ごとにアクセスを許可するサーバを選択するだけで、スイッチのセキュリティ設定時に入力する情報を自動的に生成し、機器に配布・設定する。この技術は、NECが国際標準化団体DMTFに提案、2011年9月に正式標準として採択されたサーバ向けの国際標準方式をネットワーク機器向けに拡張したものであり、サーバ・ネットワーク機器に対して共通方式でアクセスポリシーを配付・設定することができる。 またNECでは、本技術と新ネットワーク制御技術「OpenFlow」を組み合わせたネットワークアクセス制御ソフトウェアを試作。アクセスポリシーに基づく多数のスイッチの設定を自動化できることを確認したという。本ソフトウェアの実用化により、通常1週間程度を要するクラウド環境におけるネットワークアクセス制御の設定作業が、数分で完了することが期待できるとのこと。
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