富士通、日本電気(NEC)、アンリツの3社は13日、通信速度が従来の2.5倍~10倍である100ギガビット級の通信事業者向け光ネットワーク相互接続インタフェース技術の確立を目指した実証実験において、世界で初めて相互接続に成功したことを公表した。 100ギガビット級のイーサネットや光ネットワーク向けの通信技術は、2010年より相次いで国際標準化されているが、異なるベンダ装置間の相互接続性の検証が必要とされていた。今回の実験成功により、異ベンダの装置を用いた複数の光ネットワークを結んで100ギガビットイーサネット信号の伝送が可能になることが、世界で初めて実証されたこととなる。 富士通、NEC、アンリツは、2010年にITU-Tにおいて国際標準化された、100ギガビットイーサネットを光ネットワーク上で伝送するための技術「OTN(Optical Transport Network)」に準拠したインターフェイスを開発。今回、富士通とNECが通信装置のプロトタイプを、アンリツが測定器を持ち寄り、異なるベンダ装置間で100ギガビットイーサネットを収容したOTNインターフェイスの相互接続性の評価および基本的な性能評価を行った。 その結果、装置間の相互接続に成功し、さらに100ギガビットイーサネット信号のデータ伝送効率を100%で伝送したことを確認した。本技術により、異なる通信事業の光ネットワーク間を100ギガビット級の通信速度で相互接続することが可能となる見込み。 富士通のOTNインターフェイス技術は、DWDM伝送システム「FLASHWAVE9500」シリーズに搭載、NECのOTNインターフェイス技術は、ノンブロッキング光クロスコネクト伝送装置「SpectralWave DW7000」シリーズに搭載、アンリツから測定器として提供した100ギガビットイーサネットインターフェイスは100Gアナライザ「MD1260A」に搭載されている。