ソニーとフェリカポケットマーケティングは30日、IC乗車券「Suica」「PASMO」を利用し、これらの乗車券に、ポイント・クーポン・スタンプラリー・地域通貨など、交通乗車券以外のさまざまなサービスを搭載可能にするための新たな事業を開始することを発表した。 「Suica(スイカ)」および「PASMO(パスモ)」に搭載されている「FeliCaポケット」のしくみを活用するもので、ソニーは12月1日より、フェリカポケットマーケティングを通して、「FeliCaポケット」上でサービスを提供する事業者の募集を始める。 「FeliCaポケット」は、非接触ICカード技術FeliCa(フェリカ)のアプリケーションフォーマット。カード内に“ポケット”と称する独立した複数の領域を持つことで、1枚のカードにさまざまなサービスを集約できる。本事業においてソニーは、サービスを提供する事業者に対し、代理店を通して同カードに搭載された“ポケット”にサービスを登録するためのライセンスを販売する。フェリカポケットマーケティングはその最初の代理店となり、サービス事業者を開拓するとともに、「SuiPASタッチ」というソリューション名称で、サービスを実現するためのさまざまなしくみを提供する。これにより事業者は、関東圏を中心に多くのユーザーをもつSuica/PASMOを利用して、ポイント・クーポン・スタンプラリー・地域通貨など、民間や行政のさまざまなサービスを提供できるようになる。 フェリカポケットマーケティングでは、ポイント・クーポン・スタンプラリー・地域通貨など、Suica/PASMOに搭載されているFeliCaポケットを活用したさまざまなサービスを実現するための端末やCRMシステムを、「SuiPASタッチ」としてサービス事業者に提供していく。