さらに新サービス「AWS Direct Connect」も同時発表された。「AWS Direct Connect」は、企業がインターネット網を経由せずに、データをAWSから専用線経由で直接利用できるサービス。専用線接続を使うことで、ネットワーク帯域のスループットを引き上げ、ネットワーク遅延とコストを削減し、AWSと企業のデータセンター間でより一貫性のあるデータ転送が可能となる。AWSから外部にデータをダウンロードするときは従量課金、外部からAWSへのデータのアップロードは無料となる。AWS Direct Connectは本日から米国バージニアにて利用でき、企業はこのロケーションからAWS米国東海岸リージョンを利用できる。今後AWS Direct Connectロケーションの設置が予定されているのは、東京、サンフランシスコ・ベイエリア(サンノゼ)、ロサンジェルス、ロンドン、ならびにシンガポールで、向こう数か月内の設置が予定されている。
そのほか、AWS Identity and Access Management(AWS IAM)に、新規にAWSのIDを作成することなく、これまで使ってきた企業IDを使い、その企業の管理下にあるAWSリソースにアクセスできる「アイデンティティ・フェデレーション」機能が追加された。Amazon VPCとAWS Identity and Access Managementは、AWSのコンソールであるAWS Management Consoleにより管理可能。なお同コンソールでのAWS Direct Connectのサポートは今年後半の予定。 《冨岡晶》