携帯端末の通信において、同一周波数で動作する基地局間では、セル境界にて深刻な干渉が発生することがあるが、エリクソンはこれを回避するための機能「協調送信制御機能」をLTE基地局に用いた実証実験をソフトバンクモバイルと協同で実施したと発表した。 これによりセル境界のユーザースループットを2倍~3倍向上させることに成功したほか、セル全体におけるスループットも改善したという。実証実験は、市販のLTE端末を利用し、埼玉県熊谷市のネットワークで実施。同地は市街地や郊外地、開放地の各無線環境が混在することから実験場所として選ばれた。 この実証実験にてエリクソンは、同社のマルチスタンダード基地局「RBS6000」やEPC (Evolved Packet Core) ネットワーク、OSS (Operations Support System) ソフトウェア、プロフェッショナル・サービスなどを含む、LTEソリューションを提供した。