次に、「複数基地局協調制御方式(ECO-LTE)」を用いた実証実験では、セル境界において約2~3倍の大幅な伝送速度(下り)の向上を達成した。ECO-LTEは、集中設置したLTE対応基地局装置と光張り出し装置(Radio on Fiber)を用いたセルを構成し、隣接する基地局(セクタ)が協調制御して、片方の基地局から携帯電話への信号送信を停止することにより、電波干渉を受けやすいセル境界での無線伝送特性が改善する方式。ソフトバンクが開発したもので、基地局に制御ソフトウェアを追加するだけで実現可能な技術となっている。