IDC Japanは24日、国内ソフトウェア市場2010年の実績と2011年~2015年の予測を発表した。東日本大震災の影響を考慮したもので、これによると2010年の国内ソフトウェア市場は2兆1,379億1,600万円、前年比成長率5.1%となる見込み。 2010年の国内ソフトウェア市場を大分類別に見ると、アプリケーション市場規模が、8,752億4,600万円(前年比成長率6.2%)、アプリケーション開発/デプロイメント市場は4,450億5,100万円(同4.2%)、システムインフラストラクチャ市場は8,176億1,900万円(同4.4%)と推定された。2011年の国内ソフトウェア市場は、東日本大震災の影響を受けて、前年比成長率マイナス8.1%、市場規模は1兆9,656億3,700万円と予測された。2010年に復調トレンドとなったが、2011年の国内ソフトウェア市場は、大きく落ち込んだ2009年時の市場規模を下回る結果になると分析された。また2010年から2015年までの年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は0.6%と予測。2015年の国内ソフトウェア市場は2兆2071億7,500万円になる見込みだ。 これについてIDC Japanでは「2011~2015年の国内ソフトウェア市場は、今般の震災の影響からSaaS、オープンソースソフトウェア、クラウドサービスの採用率が加速する結果、パッケージソフトウェア市場の成長を阻害するであろう。一方、震災を機に統合的なBCPを迅速に構築可能なソフトウェアソリューションの注目度が高まっている」と分析している。