今回開発された技術では、地形などにより変わってくるセルの形状、セルの重なりの境界付近にいる利用者の分布に応じて、電波の干渉を低減する周波数帯域を自動で割り当てることを可能とした。「FFR」(Fractional Frequency Reuse)という方式により、基地局に近いエリア(セル中心)と基地局から遠いエリア(セル端)の割り当て周波数を分離し、セル中心では送信電力を小さくしてすべてのセルで同一の周波数を用いる一方で、セル端の帯域については送信電力を大きくして周波数繰り返しを行うとともに、セルの形状や利用者分布の偏りの影響も考慮して、セル間の干渉を抑制するLTE向けのセル間干渉制御技術を開発した。