リコーは18日、独自の表示方式により、現在商品化、もしくは発表されているカラー電子ペーパーの技術と比較して、明るさ(白反射率)で約2.5倍、色再現範囲で約4倍となるカラー静止画像の表示を実現したことを発表した。 いわゆる「電子ペーパー」は、既存ディスプレイのように内部に光源をもたず、文字や画像を書き換えるとき以外は電力を使用しない方式が採用されている。電子書籍用リーダー用のモノクロ機種は、現在世界で年間660万台が販売され、2011年には1100万台を超えると予測されている。ただしカラー電子ペーパーは、原理的に明るさや色再現性の課題が解決されておらず、これからの分野とされている。 リコーは、2009年3月、色の3原色(シアン・マゼンタ・イエロー)を発色し、かつメモリ特性を改善した材料の開発と、2つの基板間に3つの発色層を形成したシンプルな積層素子構造を採用した、、自表示方式の開発に成功。この結果に基づき、高精細な電子ペーパーの試作などの実用化に向けた開発を行い、今回、「積層エレクトロクロミック方式」による明るく、色再現性の高いカラー画像を表示させることに成功したとしている。 今後は、実用化に向けた開発を加速させ、信頼性/繰り返し耐久性(数万回の書き換えを保証)の向上と、画面サイズの拡大を図るとのこと。最終的には細かい文字も表示できるドキュメントの表示装置を想定しているが、実用化開発と並行して、さまざまなアプリケーションへの展開を検討する。
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