最初に触ったデジタルカメラを覚えているだろうか?9日~12日までパシフィコ横浜で開催されたカメラの総合展示会「CP+」では、各社の新製品の他に、“電子カメラ 誕生30周年展”として懐かしいデジタルカメラが日本カメラ博物館のコーナーに展示されていた。 はじめに来場者を出迎えてくれたのは、1995年に登場したカシオ計算機の「QV-10」。25万画素で65,000円。レンズ部が回転する同製品は、時計の開発を担当していた技術者がチームを立ち上げて取り組んだ製品だ。また、それ以前に登場していたソニーのマビカ(試作機)も展示されていた。同製品は1981年に登場した28万画素の世界最初スチルビデオカメラ。2インチフロッピーに記録した。 他に2インチフロッピーを採用したのが1996年の京セラ「DA-1」(27万画素)、1988年に登場したキヤノンの「FLOPPY-CAMERA Q-PIC RC-250」(19万画素)。録画・再生が1台でできて9万8,000円という普及価格帯だったとの記載が見えた。また、展示されていたなかで比較的サイズが大きかったニコンの「E2N」は1996年の製品で140万画素。前年発売の「E2」「E2S」の画像記録方式(JPEG)にTIFFを追加。3コマ/秒で連続7枚の連写が可能で、89万円(ボディのみ)だった。