実際に本技術を、NECが開発したLTE SON 3次元シミュレータで検証したところ、従来の基地局カバー範囲の境目付近で通信速度が低下していた端末ほど大きく改善し、通信速度が最大で約2倍になるとともに、通信の途切れる頻度が大幅に減少することが実証されたという。これにより、端末の密集したエリアや高速移動中でも安定した高速通信が可能となるとのこと。今後はNECが提供する基地局やネットワーク管理システムに本技術を取り入れ、早期の実用化を推進する。なお本技術の成果は、14日からスペイン・バルセロナにて開催される「Mobile World Congress 2011」に展示される。 《冨岡晶》