「2011 International CES」でLGは、NVIDIAのデュアルコアプロセッサ「TEGRA 2」を搭載したスマートフォン「Optimus 2X」を公開した。さらに、VerizonのLTEネットワークに対応した「Revolution」、9.2mm・109gの薄型軽量デザインを実現した「Optimus Black」など、ハイエンドスマートフォンのラインアップを一気に拡充すべく製品を取りそろえた。 Optimus 2Xに搭載されたTEGRA 2は、ARM Cortexベースのデュアルコアプロセッサで、動作周波数は1GHz。1,080pのフルHD動画を再生しながら、並行してWebブラウジングや各種アプリの動作を難なく行える性能を備えているとされる。Optimus 2Xでは800万画素のカメラを搭載しており、これを利用して1,080pの動画撮影も可能となっている。ディスプレイは4インチワイドVGA(480×800)で、HDMI接続で画面の内容をテレビに出力することもできる。 ブースでのデモンストレーションでは、2台のOptimus 2Xを使用してレースゲームの対戦を行い、専用の携帯型ゲーム機と遜色ない3Dグラフィック性能を備えていることをアピール。現状ではOSのバージョンはAndroid 2.2だが、準備が整い次第2.3へのアップデートを提供する。地元韓国では今月中にも販売を開始する予定で、その後順次欧州およびアジア各国で発売する。 Revolutionは、CESで数機種が発表されているVerizonのLTEネットワーク向けAndroidスマートフォンのひとつ。電波環境が良ければ下り最大10Mbps以上の高速通信が可能といい、最大8台までの無線LAN対応機器を接続できるWi-Fiホットスポット(テザリング)機能を備える。液晶ディスプレイも4.3インチと大型。Verizonの従来方式であるCDMA 1x EV-DOにも対応したデュアルモード端末で、LTEエリア外では3Gのスピードで通信が行える。Verizonが販売する商品のため、発売時期についてはコメントは得られなかった。 もうひとつの新製品であるOptimus Blackは、単に薄型軽量というだけでなく、同社のIPS液晶技術をベースに新開発した液晶パネル「NOVAディスプレイ」(4インチ)を採用した点が特徴。直射日光が当たるような明るい屋外環境での視認性を高めたほか、消費電力も削減し、従来パネルの同等輝度と比較して消費電力が約半分になったという(比較は屋内使用時)。プロセッサはTexus Instruments製で、動作周波数は1GHzと、サイズ重視のモデルながら比較的高い性能を確保している。Optimus 2X同様、出荷時はAndroid 2.2だが2.3へのアップデートを提供する用意があるとしている。 このほか同社ブースでは、米通信事業者各社へ提供中のスマートフォンや、Windows Phone 7を搭載するQWERTYキーボード付きスマートフォン「Quantum」などが展示され、ラインアップの豊富さをアピールしていた。
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