日立製作所は17日、日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」におけるサービスの1つとして、「Hadoop」と日立の高速データ処理製品を活用した大量データ分散処理のアセスメントサービスを発表した。サービス提供は2月21日より。 「Hadoop」は、大量データを効率的に分散処理するための、オープンソースのソフトウェア基盤。本サービスでは、大量データ処理に関する企業課題の整理、Hadoopなどの並列処理技術の適用性アセスメントのコンサルテーション、およびデータ分析の試行や性能評価などの、業務への適用性を評価するための検証支援サービスをクラウド型検証環境とあわせて提供する。システム構築に必要な製品・サービスの提供も行う。今回のサービスは大量データのビジネス活用を求める市場ニーズに対応し、各種支援を行うものとなる。 日立では、スーパーコンピュータでの大規模な分散処理技術やメインフレームでの高信頼なバッチ処理とデータベース技術を融合したバッチジョブ分散処理製品「uCosminexus Grid Processing Server」、リアルタイムな高速データ処理が可能な大量データストリーム処理基盤製品「uCosminexus Stream Data Platform」などのミドルウェアを提供しており、Hadoopを含めた多様なデータ処理方式の提案が可能とのこと。なお「HA8000-bd/BD10」などのエントリーブレードサーバ、大量データ格納のためのストレージサービスや大量データ分散処理プラットフォーム提供サービス、またオープンソースソフトウェアを対象としたサポートサービスなども、日立コンサルティングおよび日立ソリューションズとも連携して提供する。 なお、本サービスで提供するクラウド環境は、これまで日立が「Harmonious Cloud」のサービスとして提供してきたPaaS環境に、Hadoopおよび日立の分散処理ソフトウェアを組み合わせて提供する「大量データ分散処理プラットフォーム提供サービス」の環境を使用する。