東芝は15日、エンタープライズ向け2.5型ソリッドステートドライブ(SSD)として400GB記憶容量の「MK4001GRZB」など3機種を商品化し、2010年度第4四半期(2011年1~3月)からサンプル出荷を開始することを発表した。 新商品「MK4001GRZB」シリーズは、東芝が基本技術を開発したNAND型フラッシュメモリ技術と、富士通から譲り受けたエンタープライズ向けHDDの技術を融合した商品。32nmのSLC NAND型フラッシュメモリを記憶媒体に使用することで、連続読み出し速度510MB/sを実現し、エンタープライズ向け高速回転HDDに比べ3倍以上高速な読み出しを可能とした。また、4kBランダム読み出しについては90,000IOPSとなり、HDDに比較して約300倍の読み出し性能になっている。製品では100GB、200GB、400GBの3つの容量タイプをラインアップする。 また併せて、同社では初めてエンタープライズ向け大容量3.5型ハードディスクドライブ(HDD)を商品化する。2010年度第4四半期(2011年1~3月)から、SASインターフェイスで2TBのHDD「MK2001TRKB」と1TBのHDD「MK1001TRKB」の量産を開始し、SATAインターフェイスで2TBのHDD「MK2002TSKB」と1TBのHDD「MK1002TSKB」のサンプル出荷を開始する。これにより同社は、データセンターやサーバを築くために必要なストレージデバイスを総合的に提供できる体制を構築したとのこと。 今後クラウド化の進展により、ノートPC、スレート型タブレットPCなど個人の所有する機器に搭載されたストレージデバイスに記録されていたデータは、次第にネットワークの先にあるデータセンターやサーバーのストレージシステムの中に記録されるようになると見られている。従来から注力しているエンタープライズ向け高速回転2.5型HDDのラインアップに、今回、頻繁なデータアクセスに適した高速処理のエンタープライズ向けSSDと、大容量3.5型HDDを加えることで、データセンターやサーバ向けの階層化ストレージを構築するために必要なストレージデバイスを総合的に提供するのが、同社の狙いだ。また、SASインターフェイスに対応した大容量3.5型HDDを持つことにより、階層化ストレージのすべての階層のストレージデバイスをSASインターフェイスで提供することが可能となる見込み。
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