東芝は27日、主力事業の一つである半導体フラッシュメモリー事業を分社化すると発表した。同社は、米国原子力発電事業で7000億円程度の損失が発生する見込みとなり、債務超過に陥る可能性がある。優良事業である半導体事業を分社化するとともに、外部の出資を仰いで財務体質の改善を図る。分社化する半導体事業会社の資産として1兆円超を見込んでおり、外部からの出資比率は20%以下に抑えて、2000億円程度の資金を調達する。東芝の半導体事業は、NAND型フラッシュメモリーが主力で、同社全体の事業の稼ぎ頭となっている。自動車向けにはカーナビゲーションシステムなどに採用されている。分社化する半導体事業会社には、提携しているウエスタンデジタルやファンドなどが出資に興味を示している。3月下旬に臨時株主総会を開催、3月31日をめどに分割を実施する。
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