情報処理推進機構(IPA)は5日、夏休みにおける情報セキュリティに関する注意喚起を発表した。(1)システム管理者(2)企業での利用者(3)家庭での利用者を対象とした対策、および(4)ボット感染についての確認事項で構成された内容となっている。 それぞれの利用者に、夏休みなどの長期休暇前、長期休暇明けの対策についてリストアップするとともに、ウイルス感染やワンクリック請求の被害等に遭わないようにアドバイスする内容となっている。以下、概要をまとめたので、事前のチェックなどに活用してほしい。■(1)システム管理者【休暇前】・導入済みのセキュリティ対策の再確認。・緊急連絡体制や対応手順を明確にしておく。・休暇中に使用しないサーバやパソコンの電源を切る。・業務用PCやデータを持ち出す際の管理を明確に。■(2)企業でのパソコン利用者【休暇明け】・修正/更新プログラムの最新版の有無を確認し、すべて適用する。・休暇中に持ち出したPCのウイルスチェック。・休暇中に持ち出したUSBメモリなどのウイルスチェック。■(3)家庭でのパソコン利用者【休暇前・明け】・OSの修正/更新プログラムの最新版の有無を確認し、すべて適用する。・アプリケーションの修正/更新プログラムの最新版の有無を確認し、すべて適用する。・ウイルス対策ソフトの定義ファイルを最新のものにする。・必要なデータは外部記憶媒体などへのバックアップ保存を行う。 ※「ワンクリック請求」についての注意事項 ・「IPアドレス」や「プロバイダ名」などが表示されても、とにかく「無視」。 ・「問い合わせ先」が記入されていても、絶対に問い合わせない。 ※USBメモリについての注意事項 ・他人のUSBメモリは、自身のパソコンには接続しない。 ・他人のパソコンには、自身のUSBメモリを接続しない。■(4)ボット感染の被害に遭わないように・「サイバークリーンセンター」などから駆除ツールをダウンロードしてチェックを行う。■万が一のトラブルの際には・ウイルス・不正アクセス相談窓口TEL:03-5978-7509(IPAセキュリティセンター員による相談受付は平日、10:00~12:00、13:30~17:00のみ)FAX:03-5978-7518(24時間受付)