日本電気(NEC)は11日、携帯電話のカメラによる動画撮影において、オートフォーカスによって発生する雑音を抑圧する技術を発表した。 携帯電話のカメラでは、オートフォーカス機能を動画撮影時にも動作させると、機構部の動作により発生する音をマイクが拾って録音するという問題があった。このため従来は焦点を固定して動画を撮影する必要があった。今回開発された雑音抑圧技術は、オートフォーカスによって生じる雑音に対し、携帯電話の種類に合わせて、あらかじめ二種類の特徴情報(参照雑音)を用意。これらを最適に混合することで、その瞬間の雑音特性に一致した擬似雑音を正確に生成し、フォーカスで発生する雑音から減算することで抑圧する。 さらに減算処理では抑圧できない周囲の雑音(環境雑音)を、残す必要のある音声と過去の環境雑音推定値の比に基づいて正確に推定し、オートフォーカスで発生する雑音と同時に抑圧するという。これにより、オートフォーカス雑音抑圧後に環境雑音の抑圧を行う方法と比較して、高い抑圧性能を実現し。演算量で3割削減できるとのこと。 この技術は、5月発売のNTTドコモの携帯電話「docomo PRIME series N-04B」に搭載されており、動画撮影時のオートフォーカスにより発生する雑音を抑圧できるため、動画撮影時においても動いている被写体に自動でピントを合わせ続ける「コンティニュアスオートフォーカス」を実現したとのこと。
iPhone11 Pro、実際どうなの?iPhone 8 Plusを2年使って感じた進化をレポート 2019年10月9日 iPhone11 Pro/Pro Max、iPhone 11が先日リリースされた。売れ…