アドビ システムズ社は1日、出版業者向けに、電子書籍の最新デジタル閲覧技術を発表した。 雑誌「WIRED」(コンデナスト社)との協力のもと開発されたもの。同誌ではこの技術を活用し、「iPad」向けのデジタル版雑誌第一号を発売したばかりだ。この電子雑誌では、動画コンテンツ、スライドショーや360度の立体コンテンツを閲覧したり、好みに合わせてデバイスを縦にしたり横にしても閲覧することが可能となっている。「WIRED」誌6月号のReaderアプリケーションは、現在Apple iTunes App Storeを通してダウンロード可能(600円)。なおWIRED Readerの動作は「Adobe TV」(tv.adobe.com)の動画で確認できる。 このReaderで使われている技術は、InDesign CS5から閲覧アプリケーションを生成することを可能とするもので、アドビはこのツールを、2010年の夏にAdobe Labsを通して提供する計画となっている。この新技術はAdobe Creative Suite 5と緊密に連携しているため、各出版業者は、これまでのワークフローへの投資やデザインスキルを活用できる。アドビ システムズ社クリエイティブ ソリューション ビジネスユニット担当副社長兼ゼネラルマネージャであるデビッド バーケット氏によれば、出版物の制作をすでにAdobe InDesign CS5で行っている出版社は、表現力豊かなデジタル版制作に、簡単に対応できるという。 アドビの電子出版に関する計画については、日本語によるQ&Aも公開されており、新しいパブリッシング技術は2010年の夏までに、大手のシステムインテグレータ パートナーのCS5編集システムに組み込まれる見込みとしている。
なぜラジオのイベントが東京ドームを満員にできたのか? オールナイトニッポンPが初の著書『今、ラジオ全盛期。静かな熱狂を生むコンテンツ戦略』! 2025年1月1日 オールナイトニッポンの冨山雄一氏がラジオ業界の20年の変遷を…