大日本印刷(DNP)および電子メディアの企画制作を行うDNPデジタルコムは22日、電子書籍を閲覧するための専用ソフト「雑誌ビューア」を開発したことを発表した。 「雑誌ビューア」は、出版物を紙のレイアウトそのままにiPhoneなどのスマートフォンで閲覧するための電子書籍閲覧ソフト。DNPが独自に開発したもので、他の電子書籍閲覧ソフトに比べて機能を絞り込むことで簡単に操作でき、ページをめくる際もスムースな動作を実現したという。ディスプレイ上で細かい文字を読むための拡大機能、ページ全体を俯瞰するための縮小機能など、三段階に大きさを変えることができる。 「目次機能」では、ディスプレイ上に小さく一覧表示されたページ画像を使用し、閲覧したいページをすぐに見つけることができる。文中の単語に関する注釈やWebサイトへのリンク情報などを、閲覧中のページ画像に重ね合わせて表示できる「オーバーレイ表示機能」、ページをめくるように紙面を閲覧できる「カバーフロー機能」にも対応する。 今回、DNPのオリジナル書体である「秀英体」の大正3年発行の活字見本帖「秀英体見本帖」を、このソフトで閲覧可能な電子書籍(iPhone/iPod touch/iPad用アプリ)として無償配布する。「秀英体見本帖」は「App Store(アップストア)」にてダウンロード可能。「秀英体見本帖」は、DNPの前身である秀英舎が、大正3年(1914年)に発行した活字見本帖『活版見本Type specimens』を再構成した電子書籍となる。秀英体は、明治末期までに独自のデザインが完成。大正3年発行の活字見本帖には、その完成期のデザインが掲載されており、日本の活字・印刷史において貴重な一冊とのこと。 今後、DNPとDNPデジタルコムは、動画への対応や地図機能、WEBサイトとの連携など、雑誌ビューアの機能を拡張していく予定。DNPは、当閲覧ソフトを出版社や電子書籍を販売する企業に提供するとともに、電子書籍のコンテンツ制作などにより、2011年度までに1億円の売上を目指す。
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