大日本印刷(DNP)は18日、SSFC仕様のICカードを使ってパソコン起動時の認証を強化する機能や、パソコン操作の履歴を取得・管理する機能などをパッケージ化した「PCセキュリティパッケージ」の販売を開始した。 SSFC(Shared Security Formats Cooperation)仕様は、FeliCaをベースにしたICカードを利用し、1枚のICカードでオフィス機器のセキュアな連携・制御・管理を可能とするもの。「PCセキュリティパッケージ」は、企業向けの製品で、効果測定を行った上で本格導入を検討したいユーザー向けの「プレスタートパッケージ」と、対象部門を絞って導入したいユーザー向けの「スモールスタートパッケージ」の2種類で構成される。 パソコン起動時、リーダーライターにSSFC仕様のICカードをセットし、暗証番号(PIN)を入力することによって本人確認を実施。これによって、「なりすまし」による不正使用を防止する。また、リーダーライターからICカードを外すと、自動的にスクリーンロックが起動する設定も可能。さらに、SSFC対応の入・退出管理システムとの連携により、入退場ゲートを通過したICカードでなければパソコンを使用できなくするといった設定も可能。パソコンで行われる操作をリアルタイムに監視・制御する機能も搭載。アクセス権限を付与することにより、機密情報のプリントアウトや他者へのメール送信などにおける不正な操作を自動的に遮断する。定められたセキュリティポリシーに違反した行為や、不審な操作のログを自動的に収集する機能も備える。 「プレスタートパッケージ」(10ライセンス、税別19万8千円)は、効果測定を行った上で本格導入を検討したいユーザーが対象。規模の大小に関係なく本格的に導入を決定する前に、トライアルによる実地検証や導入前後の比較検討などが行える。「スモールスタートパッケージ」(100ライセンス、税別198万円)は、対象部門を絞って導入したいユーザーが対象。正式導入は決定したものの、予算や緊急性の観点から導入の対象部門を限定したい場合など、小規模からの運用が可能。