飲酒状態で交通事故を起こし、そのまま逃走したとして起訴された歌手キム・ホジュンが、控訴審でも一審と同様に懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡された。
ソウル中央地裁・刑事控訴5-3部は4月25日の控訴審で、特定犯罪加重処罰法違反(危険運転致傷)などの罪で起訴されたキム・ホジュンに対し、一審と同じく懲役2年6カ月の実刑を言い渡した。
また、あわせて起訴された所属事務所の代表が懲役2年、本部長が1年6カ月と、こちらも一審と同様の判決が下されている。
裁判部は「関係者の供述や飲酒前後の映像記録、車両の走行映像などを総合すれば、事件当日の被告人の飲酒量は相当だったとみられる」とし、「飲酒によって判断力と認知力が著しく低下し、事故を引き起こした」と指摘した。
キム・ホジュンは昨年5月9日、ソウル・江南(カンナム)区・狎鴎亭(アックジョン)洞にある道路で、飲酒状態で車を運転し、対向車線に停車していたタクシーに衝突。そのまま現場から逃走した。事故後、マネージャーが代わりに自首し、キム・ホジュン本人は約17時間後に警察へ出頭して、自らが運転していたことを認めた。

このため、彼は危険運転致傷および逃走致傷(いずれも特定犯罪加重処罰法)、事故後の措置義務違反(道路交通法)、犯人隠避教唆の罪で身柄を拘束されたまま起訴された。
キム・ホジュン本人は飲酒していたことを認めていたものの、「飲酒運転」の罪状は最終的に起訴対象から外された。警察の調べによると、キム・ホジュンは事故を起こす前、酒を伴う食事をしていたが、事故後に酒を購入して飲むという、いわゆる飲酒偽装手口を用いたため、検察は飲酒運転を立件しなかった。
昨年11月13日の一審では、ソウル中央地裁・刑事26単独が懲役2年6カ月を言い渡したが、キム・ホジュン側と検察の双方が即時控訴。検察側は量刑不当を理由に控訴していた。
キム・ホジュンは減刑を求めて計130枚超の反省文を提出したと伝えられたが、裁判所は一審の判断をそのまま維持する結果となった。