このシステムは財務情報の国際標準フォーマットである「XBRL」に基づき、金融庁EDINETや東京証券取引所TDnetなどから配信される財務情報を、顧客ニーズに合わせてデータ変換・集約および配信を実現する、投資情報データベース提供サービス「IDS」(Integrated Data Service)の基盤となる。IDSは同日より運用を開始している。
XBRL(eXtensible Business Reporting Language)は、財務情報を作成・流通・利用できるように標準化されたXMLベースの言語。なかでもXBRLフォーミュラは、数式によりXBRL項目間の値を計算・チェックすることで、ビジネスルールを定義できる最新のXBRL仕様となる。野村総研の財務情報自動変換・集約システムでは、富士通のXBRLミドルウェア「Interstage XWand(インターステージ エックスワンド)V10」を採用。データアナリストのノウハウによる勘定科目組替を自動化し、企業ごとの勘定科目の使い方の差異を踏まえ、XBRL項目間の関係式を設定した。国際会計基準(IFRS)への移行を睨んだ柔軟な処理を実現したという。