電子情報技術産業協会(JEITA)関連団体の「パソコン3R推進協会」(PC3R)は19日、家庭から廃棄される使用済みパソコンの2009年度上半期 回収・リサイクル実績を発表した。 それによるとパソコンメーカーによる2009年度上半期回収・リサイクル実績は、約16万台(159,929台)。これは、半期単位では過去最高となった前年同期(2008年度上半期)からは2%の減となったが、前期(2008年度下期)比では1%の増となった。今後もこのペースについては大きな変化はなく、同傾向が続くものと思われる。なお2003年10月の制度開始からの回収・リサイクル実績の累計は169万7千台。 製品カテゴリ別では、2008年度上半期にはデスクトップ型パソコン本体とノートブック型パソコン、CRTディスプレイ装置と液晶ディスプレイに、ともに17ポイントの差があったが、数量が拮抗しつつあり、今期は14ポイントと6ポイントの差となった。基本的には、ノートパソコンおよび液晶ディスプレイにシフトしつつある最新トレンドを蹈襲したものとなっている。 なお回収・リサイクル実績は、ゆうパックを利用した「共通回収システム」により同協会会員メーカーが再資源化のために家庭から回収した使用済みパソコンの台数を示したもの。会員メーカーが個別に製品リユースまたは再資源化のために買取りなどにより引き取った使用済みパソコンは含まれていない。また2009年度上半期における自作パソコンや倒産メーカーのパソコンなどの「メーカーなど不存在パソコン」の回収・リサイクル実績は、このうち3,983台とのこと。