G Data Softwareは17日、夏休み中に旅行する予定の人(特にネットブック利用者)に向けて、「夏休みにネットブックを持ち歩く方へのTIPS」を発表し、ネット利用での注意を呼びかけた。 価格がリーズナブルで、時と場所を問わずネットにアクセスできるネットブックは、昨年から大きく普及している。今回の夏休みでの旅行でも、持ち歩く人は多いだろう。しかしネットブックを使って空港やリゾート地でWLANを通してネットにアクセスしたり、ネットカフェを利用する際には、軽い気持ちでログインするのは避けるべきだと、G Dataでは呼びかけている。「安価で利便性の高いデータ接続においては、全般的にセキュリティが甘いという難点がある」とし、夏休みが明けてようやく銀行口座のデータを盗まれ預金を下ろされていたことに気付く、といった事態に陥らないよう、気を付けるように以下のTIPSを紹介している。■夏休みにネットブックを持ち歩く方へのTIPS(1)ネットカフェやWLANを使用しても、オンラインバンキングやネットショッピングは利用しない。(2)ネットカフェやWLANを使用した後は、ブラウザのテンポラリファイル、履歴、クッキーを削除する。(3)IDやパスワードを使ってサイトにログオンした際は、次に使うユーザーにアクセスされないよう、必ずログオフする。(4)旅先にてメールを送るときは、YAHOOメールなど、送信のみに利用するメールアカウントを用意する。(5)ブラウザやメーラーなどのアプリケーションいわゆる「ポータブル・アプリ」をUSBメモリに入れて持ち運ぶ。(6)高額でありセキュリティが完全ではないが、WLANを使用せずに高速データ通信カードなどを利用する。 G Dataセキュリティラボ所長のラルフ・ベンツミュラー氏は「低価格にもかかわらずひととおりのことができるネットブックは、特に若年層に人気ですが、1つだけ問題があるとすれば、ウイルス対策が甘いということです。多くのユーザーは、高品質なセキュリティソリューションを避ける傾向にあり、軽いソフト、低検出率のソフトを選びがちです。残念ながらこのような傾向は、逆にネット犯罪者が狙うための糸口を与えています」とのコメントを寄せている。