日商エレクトロニクスとITコアは19日、日本HPの「HP ProLiant DL580 G5」上で、仮想クライアント55台の稼動の実現と、仮想クライアントあたり0.14Aの低消費電力量を実証したことを発表した。米Virtual Iron Software社のサーバ仮想化ソフトウェア「Virtual Iron」により実現した。
検証方法は、Microsoft Windows XP ProfessionalをゲストOSとする仮想クライアントを5台ずつ増やし、実サーバのプロセッサ使用率、メモリ消費量、消費電力を調べるという内容だ。仮想クライアントあたりのプロセッサ使用率は、一般的なクライアントPCの使用率を10〜15%と想定し、それに該当するアプリケーションを稼動させた。55台の仮想クライアントが稼働し、結果は、仮想化システムの消費電力は7.5Aとなり、仮想クライアントあたりの消費電力量が0.14Aと、非常に小さな電力でサービスできることが確認された。この検証から、インテルXeonプロセッサ 7400番台を搭載する最新のサーバにデスクトップ環境を仮想化で統合することで、デスクトップあたりに消費される電力量を抑えられることがわかるとしている。グリーンIT戦略を推進する企業サービスのプラットフォームとして、非常に高い期待がもてるとのこと。