日本ヒューレット・パッカードは8日、シマンテックの「Veritas NetBackup 6.5」と「VMware」の仮想環境における検証を行い、ホワイトペーパーとして文書化して公開するほか、この検証の結果を基とした総合的なバックアップ・ソリューションの提供を開始した。 同ソリューションは、NetBackupと「VMware Consolidated Backup」の組み合わせを「HP StorageWorks EVA」と「HP BladeSystem」上に構築し、データバックアップの検証を行うことで、仮想環境下での最適なデータプロテクション手法を確立したもの。VMware Consolidated Backupのフレームワークであるプロキシサーバと連携したNetBackupによるバックアップでは、仮想サーバにはバックアップの負荷がほとんどかからず、VMware Consolidated Backupで単一パスのイメージバックアップからシステム全体、あるいは個別のファイルをリストアする「Granular Recovery Technology」が利用できるとしている。また、NetBackupとVMware Consolidated Backupの連携により、スクリプトを個別に実装する必要はなく、単純なバックアップ/リストアのジョブとして実行できる。さらに、VMwareの仮想化環境でサポートされていない、テープデバイスでのバックアップが可能だ。 検証では、ブレードサーバ「HP ProLiant BL460c」が4台用意され、4KB〜4MBの様々なデータサイズのファイルを25GB、50GB、75GB、100GB程度用意し、各ボリュームのバックアップ/リストアをNetBackup 6.5のGranular Recovery Technologyを用いて行われた。リストアにおいてはファイルレベル、イメージレベルで正常なリストアができるかを確認し、リストア時の所要時間、CPU使用率、メモリ使用率が計測された。