「The End of Software」(ソフトウェアの終焉)を掲げ、SaaSやクラウドコンピューティングを進めるセールスフォース・ドットコム。IT産業におけるSaaSの地位は国内でどのように変化していくのか?また、同社は国内市場をどう見ているのか?日本法人のセールスフォース・ドットコム代表取締役である宇陀栄次氏にインタビューした。
SaaSは、アプリケーションのプラットフォームの1つになると考えています。しかし、すべてSaaSに変わるとは思っていません。当然、メインフレームもオープン系のシステムも残るでしょう。そんな中で、セールスフォース・ドットコムなどのSaaSという選択肢が増えたということです。 米国本社CEOのマーク・ベニオフは、「The End of Software」(ソフトウェアの終焉)と言っていますが、セールスフォース・ドットコムのビジョンを分かりやすく言っているのであって、すべてがなくなると思わないですね。 あえてThe End of Softwareを言わせていただきますと、ソフトウェアが中心が中心の時代は終わったという意味です。では、次に何が主役なのかといいますと、お客さんです。ようやくお客さんが中心になって物を選ぶ時代になってきたと。SaaSという選択肢が増えたということで、お客さんが中心の時代になりました。