ネットクラッカー社は、通信サービス事業者向けにソフトウェアと構築サービス等を提供している会社で、とくに運用支援システム(OSS:Operations Support System)で優れたノウハウ・実績を有する。運用支援システムは、顧客管理やリソース管理など、通信サービス事業者がサービスを提供する上で、経営資源の効率化を図るために不可欠なため、次世代ネットワーク(NGN)やLTE(Long Term Evolution)、IPTV、トリプルプレイなどの新サービスの登場に伴い、ますます重要性が高まっている領域だ。NECは次世代ネットワークに向けて通信事業サービスの強化を進めており、今回の買収も、運用支援システム領域を補完・強化し、あらたな事業を海外を中心に展開していくためと見られる。