ITS世界会議 in 北京の開幕を前日に控えた10月8日、「中国の秋葉原」と呼ばれる中関村広場の電気街には多くのPND、GPS付きスマートフォン、MP3プレーヤーが各店舗のショーケースに並んでいる。 その中でも最近の流行は大きめの液晶がついたMP4プレーヤーだそうだ。2〜30種類はあろうかと思われるMP4プレーヤー群の中にどこかで見た形があった。これは『iPhone』か、いや大きさはふた周りも小さい。「iPhone nano」なんてあったっけ? 店員に頼んで実物を手に取ってみると、UNIbitという広州の電子機器メーカーの『X-812』という製品。2.5インチ液晶が収まる小さいボディにはMP4ムービー再生機能のほかに、音楽再生、写真表示、録音、FMラジオ、TXT表示、ゲーム、カレンダー、ストップウォッチそしてUSB端子とminiSDカードスロットなど、通信機能こそ無いがかなりの高機能。内蔵メモリは2GBだ。 パソコンとの接続はUSBで。充電も同時に行なうことができる。イヤホン端子もあるがとりあえずのスピーカーもついている。 「iPhoneのコピー商品か!」と面白がってみたものの、肝心のマジカルなタッチパネル操作は実現できていない。そのかわり四隅がじつはクリックできて□ボタンと合わせて+/−/ボリューム/OK/キャンセルが割り振られている。無理矢理iPhoneのデザインを真似たせいか操作が使いにくいことこの上ない。 インターフェイスで世界の賞賛を浴びたiPhoneのカタチを真似たら、最悪のインターフェイスになってしまった、というオチだ。 お姉さんに価格交渉をするも無理と言われて399元。日本円にすると約6000円の買い物だった。中国のお土産にあなたもひとついかが?X-812の特徴オーディオフォーマット:MP3、WAM、WAV、OGG、APE、FLAC対応ビデオフォーマット:XVID対応テキストフォーマット:txtファイルFMラジオ内蔵ゲーム:Russia brick、greedy snake、push chestツール類:カレンダー、ストップウォッチminiSDカード対応ADFU recover、USBアップグレード対応2.5インチTFT液晶(320×240、ハイカラー)
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