日本電気(以下、NEC)と松下電器産業(以下、松下電器)および両社のグループ企業が、携帯電話端末の開発で合弁会社を設立し、協業を深めることとなった。またこの両グループに米テキサス・インスツルメンツ(TI)を加えた3者(5社)で、通信をつかさどるLSIなどを開発する合弁会社も設立する。 まず、NECと松下電器およびパナソニック モバイルコミュニケーションズ(以下、パナソニックモバイル)の3社で、携帯電話端末の開発を行う合弁会社(社名未定)の設立についての基本合意書を締結した。今年10月に設立される予定で、出資総額は1億円、出資比率はNECとパナソニックモバイルが各50%の予定。 新会社はミドルウェアからアプリケーションソフトウェア、ハードウェアなど広範囲にわたる開発をNEC、松下両グループから受託する。共通部分の重複開発を避け、投資コストを低減することで、各社の商品の差別化を図る部分により投資を振り向けるのが目的。ただし、商品企画や資材調達、製造、販売などは引き続き各社が行い、NECと松下(Panasonic)の両ブランドは維持される。 また、NEC、NECエレクトロニクス(以下、NECEL)、松下電器、パナソニックモバイルおよびTIの5社で、第3世代(3G〜3.5G)以降の携帯電話の通信プラットフォームを開発する合弁会社を設立することで合意し、合弁契約に調印した。ここでの通信プラットフォームとは、通信をつかさどるLSIの基本設計図ならびにそれを制御・動作させるソフトウェアのこと。 新会社の社名は「アドコアテック株式会社」で、神奈川県の横須賀リサーチパーク内に8月に設立される予定。出資総額は120億円で、出資比率はNECおよびNECELで約44%、松下電器とパナソニックモバイルで約44%、TIが約12%。 アドコアテックは出資の5社から、開発リソースの提供と、ベースとなる技術のライセンスを受け、3G以降の通信プラットフォームを開発する。この通信プラットフォームを半導体ベンダーであるTIならびにNECEL、松下電器(半導体社)の各社にライセンスするもの。半導体ベンダー各社はこれをNEC、パナソニックモバイルのほか、国内外の端末ベンダーにも販売するという。 アドコアテックは5社の技術力を結集し、莫大な開発コストを圧縮するとともに、世界に先んじて普及の進む3Gから、さらに世界最先端の3.5Gの中核を担うプラットフォームを開発してグローバルなライセンス販売を目指す。2008年にWCDMA通信プラットフォーム外販の世界市場の20%以上を目標とするという。
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