NTTとモトローラは共同で、マルチキャストMPLSプロトコルを開発、ルータソフトウェアとして実装した。マルチキャスト時にもMPLSの利点を活かしたトラフィックエンジニアリング(TE)が利用可能となっている。ビデオオンデマンドやIP/TVなどのコンテンツ配信、広域LANサービス、IP-VPNなど、多拠点通信を実現できるという。 今回開発されたマルチキャストMPLSは、マルチキャストパス設定やQoS、マルチキャストTE、トラフィック状況と連携した経路計算、部分ツリー修正機能などを備える。 MPLS(Multi-Protocol Label Switching)は、IPアドレスベースのルーティングではなく、MPLS網に入る際にパケットに付加された「ラベル」を使ってルーティングする仕組み。ラベルに書き込まれた「番号」だけで転送先のルータが決まるため、IPルーティングより高速に処理できるのが特徴だ。 マルチキャストMPLSソフトウェアを搭載したルータは、10月26日〜28日の国際会議「MPLS2003」(開催地:米ワシントンD.C.)で動態展示される予定。