音楽、出版物、ソフトウェア、ゲームなどのデジタルコンテンツに関する海賊行為に対処するコンテンツマネジメントサービスを提供しているベリマトリックス・ジャパンは、2001年6月から12月までに行った音楽コンテンツの違法コピーに関する調査の結果をまとめた。 今回の調査は、同社の探査ロボットを利用して試験的に行われたもの。それによると、違法音楽コンテンツを扱うサイトは、公開されているものだけでも30サイト以上にのぼり、被害額を音楽CDの新規購入価格に換算すると少なくとも73億円以上になるという。さらに同社は、実際の被害は3倍ないし5倍以上になるという見方をしている。 日本レコード協会および日本音楽著作権協会が、ファイル交換サービス提供会社に対して、音楽著作物を複製したMP3ファイルの交換停止を求める国内初の仮処分を東京地方裁判所に申請したことが記憶に新しいが、今後、インターネットにおけるコンテンツ保護に関する動きが加速するものと思われる。