韓流スターたちは、常に体型の変化が注視される。特に女性アイドルや女優にとっては「細さ」が当然のように求められ、その陰には並々ならぬ努力と苦悩が隠れている。
最近では、ガールズグループ2NE1のメンバー、パク・ボム(41)の“激痩せ”した姿が大きな反響を呼んだ。
彼女が公開した写真には、4月12・13日にソウルで行われた『2025 2NE1 CONCERT “WELCOME BACK” ENCORE IN SEOUL』で熱唱する姿が収められていた。

胸元だけを覆うような大胆なドレスからは、引き締まったボディラインがのぞき、ステージ上で圧倒的な存在感を放った。
パク・ボムは2020年、ADD(注意欠如多動症)の治療薬の副作用により体重が79kgに増加。その後、専門家のサポートのもと、半年以上かけて59kgまでの減量に成功している。

彼女のダイエットを担当した専門企業の関係者は「これまで多くの芸能人を支援してきたが、パク・ボムさんのケースは特に難しかった」と語る。感情の起伏が激しく、途中で中断することも多かったうえに、食欲の抑制や食事制限に苦戦したという。
それでも彼女は11kgの減量を成し遂げ、約5年をかけてかつての姿を上回るほど健康的で美しいプロポーションを取り戻し、多くの女性たちの憧れの的となった。
ミス・コリア出身女優も…
こうした体型管理の苦労は、アイドルに限らない。
ドラマ『花より男子』韓国リメイク版でヒロインを務めた女優ク・ヘソン(40)も、大きな変化を見せてきた一人だ。
ドラマ放送当時は25歳で、透明感あふれる愛らしいルックスが注目され、公式プロフィールでは身長164cmに対し体重42kgとされていた。
ところが2018年、「第22回富川国際ファンタスティック映画祭」のレッドカーペットに登場した際は、以前と異なるふっくらとした姿に多くの反応が寄せられ、妊娠説や整形説、健康不安説までささやかれた。
その後、自身のSNSで「ご飯をたくさん食べて10kg太った」と明かし、健康的な理由で体重が増加したことを説明。のちに46kgまで戻したものの、2022年の「春史国際映画祭」では再びふっくらとした姿を見せた。


ク・ヘソンは「気持ちが少し辛くて太った」としながらも、「釜山国際映画祭までには整えていく」と宣言。そしてその言葉どおり、釜山ではスリムな姿でレッドカーペットに登場し、見事に復調を印象づけた。現在はその体型をキープしながら、美しさにいっそうの磨きをかけている。
かつて多くの男性ファンを魅了した女優コ・ヒョンジョン(54)も、外見の変化によって再び世間の視線を集めた。
「ミス・コリア」出身の彼女は、デビュー当初から美貌とスタイルで注目を浴びてきた。
2013年のドラマ『女王の教室』出演時には、以前よりふっくらとした姿で登場し、メディアの関心が集中。2018年の活動休止期間にも体重の増加が見られ、その変化に驚いたファンも少なくなかった。
しかし2021年のドラマ『あなたに似た人』では、大幅な減量を果たし、往年の美しさを取り戻した姿を披露。ここ数年は体調の悪化により痩せた印象を与えることもあるが、本番に入ると一気に仕上げてくるストイックな姿勢は、“女優魂”と称されるにふさわしい。


韓流スターにとって体型管理は、単なる美しさの維持にとどまらず、プロとしての責任や覚悟を問われる試練でもある。過酷なプレッシャーの中で自らと向き合い、変化を受け入れてきた彼女たちの姿に、今なお多くの関心が寄せられている。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
◇パク・ボム プロフィール
1984年3月24日生まれ。2005年にYGエンターテインメントの練習生となり、2009年3月にガールズグループ2NE1のメンバーとしてデビューした。優れた歌唱力と個性的な歌声、愛らしいビジュアルで人気メンバーに。2016年のグループ解散後は所属事務所がなく、空白期に入った。2018年にD-Nationエンターテインメントと契約すると、ソロ歌手としてカムバックした。
◇ク・ヘソン プロフィール
1984年11月9日生まれ。2002年のCM出演を機に芸能界デビュー。その後本格的に女優としての活動をはじめ、数々の作品を通じて愛くるしい魅力を披露した。特に、2009年に放送された『花より男子~Boys Over Flowers』(KBS)は日本でも大きな反響を呼んだ。その一方で、映画監督や画家、シンガーソングライターとしても活動。才能の尽きない女優として多方面に活躍している。俳優アン・ジェヒョンと2016年5月に結婚したが、2020年7月に離婚が成立した。
◇コ・ヒョンジョン プロフィール
1971年3月2日生まれ。1989年の第33回ミス・コリアで入賞してデビュー。数々のドラマに出演しながら、1995年に韓国ドラマ史上第2位の視聴率を記録した『砂時計』に出演し、スターダムにのし上がった。その直後に結婚して一時引退するも、2003年に離婚。2005年のドラマ『春の日』で完全復活を果たす。2009年に放送されたドラマ『善徳女王』で、主人公のライバルである美室(ミシル)役を演じたことから、日本でもその名が知られている。
■【写真】“奇跡の50代”コ・ヒョンジョン、整形レベルの減量